2013年12月31日火曜日

島根若者大交流会

集合写真!ポーズは島根のマーク!

今年最後の活動として、
先日、1228日に島根若者交流会を
主催させていただきました。

今回は18時からは若者の発表を見ていただき、
大人の方がアドバイスする場を作り、
19時からは普段の交流会+島根で活動されている矢田さん、三成さんに
発表をしていただくという新しい形を取り入れてみました。

18時からの若者の発表では、
清水さん、村上さん、賣豆紀さんにそれぞれの活動を発表していただき、
大人の方にたくさんのアドバイスをいただいたのですが、
聞いてた私自身もためになるお話をしていただき、うなりました。

清水さん 『しまね暮らし体験ツアー』について
語っていただきました。

村上さん 『きっかけバス47』の活動について
話していただきました。

賣豆紀さん 『曽田文庫』の活動について
話していただきました。

発表についてアドバイスしてくださる方の様子↓




また、加島茶舗の加島さんにお茶を淹れていただき
おいしいお茶をごちそうになりました。
とってもおいしかったです、ありがとうございました◎

  

そして19時半からの発表。
まず三成さんからは
『見つけて→磨いて→伝える』の繰り返しが大事であると、
良いものを外に発信していくためにはそれを繰り返すしかないと
教えていただきました。
また、自分の失敗談や成功談も話していただきました。
 
自分の失敗と成功を踏まえて発表してくださった三成さん
とても感動するお話をしていただきました。

次に矢田さんからは“地域に根付いた医療”を中心に
夢を追いかけ続けるということや、
この20代という自分を形成する不安定な時期に
自分とはなんぞやということをひたすら問い続けることが大事である
ということなどを教えていただきました。
 
身近な人のことを考えて活動している矢田さん
きれいごとを言っておらず、とても説得力がありました

その後、京都の大学に通う、島根出身の大学生・小塚さんに
コメンテーターとして加わっていただき
トークショーが始まりました。
 
小塚さん、鋭い質問をしていただきました
夢の着地点や挫折してしまったとき
工夫していることなどを教えていただきました。
お二方が口をそろえておっしゃっていたことは
TTP(徹底的にパクる)ということで、
それは恥ずかしいことでもなんでもないんだよということも
教えていただきました。

若者にアドバイスをくださる、矢田さんと三成さん

お二方のお話を真剣に聞いている参加者。


 『やらない後悔』より『やった後悔』


今回、なぜこのような会にしたかとういうと
県外の方はどうやら、あまり県内の活動を知らないのでは?
という疑問点から始まり、このような企画をしました。
また、自分自身が飲み会で4000円も払って参加したいと
思うような飲み会は尊敬している先輩方の
経験的アドバイスが聞ける会だと思い、このような形にしました。

普段、自分の活動を紹介する場なんてなかなかないし
身近な人の活動を聞かせてもらう機会もない。
なんとなくFacebookで知っているだけ。
知ったつもりになっているだけ。
でも、改めて会って色々話して、聞いてみると
そんなに深いところまで考えていたんだ!とか
学ぶべきところはたくさんあります。
また、今回自分の中ですごく役に立ったのは
完璧に見える人の完璧じゃない部分を見ることができた
ということだと思います。
色々と失敗をして、今の自分があるということを
教えていただき、自分にだってできるかもしれないと思いました。
反省する量が多い人ほど、成功できるのだなと思いました。

本などで勉強になることもたくさんあるけれど
身近な人にこそ学ぶことがたくさんある。
お互い刺激し合って生活できればとっても楽しいと思いました。

今回は新しくそのような場を作ったわけですが
これが正しかったかどうかは分かりません。
『交流会』という名前で行いましたが
交流する時間が短くなってしまったのも事実です。
しかし、今回のお二方もしくは、若者のお話が誰かの方の心に刺さり
『よし、自分も何かしてみよう』と思う人が一人でもいればなー、と思います。

また、人数も今回は少なくしてみて濃い時間を、
と考えてみたり自分なりに色々と工夫してみましたが
終わってみてやっぱり反省点がいっぱい。
一つ一つ次へ繋がるように改善していきたいです。


最後に

今回、このような会が開けたのは私一人の
おかげではありません。
いろいろな方にご相談に乗っていただきましたし
当日もたくさんの方の気遣いによって
このような会を開くことが出来ました。
本当にありがとうございました。

今後ともこんな私ですがよろしくお願い致します!

2013年12月7日土曜日

匹見のわさびが教えてくれたこと

最近自分の興味ある情報は『るるぶ』や『じゃらん』に載ってない
本当に面白いことって本には書いてない
人が教えてくれると思う

匹見わさび

先日、しまコトアカデミーさんのインターンシップに同行させていただき
島根県益田市匹見町の葵屋さんのわさび田を見学させていただいた。
匹見へIターンしてきて、葵屋で働いている方から
わさびについて様々なお話を教えていただいた。

まず、わさび田を見るまでに歩いて歩いて歩いて

一人で渡るのは恐い!木の橋。

こわーい橋も渡ってやっと到着した。
標高約1000m。登るだけでも一苦労!!!

標高が高く、既に雪もつもっていた。
空気はとっても澄んでいておいしかった。

私たちはゼーハーゼーハー言いながら登ったけど
わさび農家さんは毎日ここを登っているかと思うと圧巻...

川には一面のわさび!
わさびは販売できる大きさに成長するまでに約3年かかるのだが
これはまだ1年目くらいのわさびちゃんたち。

わーさーびー田ー!感動

初めて知って驚いたんだけれど
普段、わたしたちがチューブから出して食べるわさびは
畑で育てられており、根っこの部分ではなく茎の部分を使っているらしい。

畑で育てられているわさび(イメージ図)

チューブわさびに利用される茎(イメージ図)

一方で、匹見わさびは川で育てていて、根っこをおろして食べる。
しかし、匹見わさびのような山奥で育てられているわさびは雪や雨で
わさびどころかわさび田自体、あっと言う間に破壊されてしまう。
その度に、わさび農家さんは川をならし、わさび田を
作り直すところから始めなければならない。

そう考えると、3年後にわさびが販売できる形で
元気よく育っている可能性ってすごく低い。
当たる確率の低い博打のように思ってしまった。

それだけのリスクはもちろんあるが、
手間をかけて育てた分、匹見わさびは
特有の粘り・辛み・甘みが際立ってとてもおいしい。

チューブのわさびと匹見わさびを実際に食べ比べてみた。
まず、見た目の色から違うし
味はチューブのわさびはとっても塩辛かった。
匹見わさびはふわふわしていて、わさびだけで
たくさん食べれてしまうほど甘く、おいしかった。
(匹見わさびはこちらから購入することができます)

左:匹見わさび 右:某メーカーのチューブのわさび
匹見わさびがおいしすぎて、みなさんぱくぱく食べてた。

匹見わさびは、以前は『東の静岡・西の島根』と称されるくらい
全国的に誇れるわさびだったらしい。
しかし、過疎高齢化の影響で後継者が減少し
わさび田は荒れ、匹見わさびの生産量はいった。
匹見は日本で初めて『過疎地域』と名付けられた地域らしい

そんな中、現在ではもう一度匹見わさびというブランドを
全国へ発信していこうという動きが出ている。

匹見わさびを川で育てることで環境にもメリットがある。
人間がわさびを育てるために川の整備を行うため、川が荒れない。

た匹見わさびは、石州瓦とのコラボレーションに取り組んでいる。

コラボレーションの一つ目として、ワサビを栽培する渓流の土壌に、
細かく砕いた石州瓦を利用する取り組みが行われている。
傾斜がきつく、増水で土が流れやすい渓流栽培の弱点を補い、
根の張りをよくして品質を高める効果を期待している。 
また、石州瓦は販売できない砕けた瓦を使うので
お互いにとってメリットがあると言える。

コラボレーションの二つ目には、石集瓦で作られたわさびすり器を作り
わさびとセットで販売することを目指しているという。

瓦で作られたわさびおろし器
めっちゃかわいい!

わさび田を見に行き、わさび農家さんのお話を聞いて思ったことは
わさびを川で育てるということは想像以上に大変!ということ
もうこれは、実際に見に行っていただかないと分からない。
逆に言えば、見に行っていただけば一目瞭然

でも、それだけ手のこんで作られたわさびがまずいわけがない!
最近は、匹見わさびの味が忘れられなくてチューブわさびに
満足できない日々を送っている。

Iターン者さんのお話によると葵屋は独自の販売ルートを見つけ、
生産から販売まで行っているらしい。
おかげさまで現在では、三ツ星レストランからも
受注していただけるようになったという。

しかし、島根県匹見へIターンしてきたわさび農家さんの全員が
独自の販売ルートを持っているわけではない。
ほとんどのIターン者さんがわさびを生産するだけで
精一杯で販売にまで手が廻らないのだ。

それを助ける役割をしていたのが農協だったが、
いまでは農家さんは皆口をそろえて『農協が』『農協が』と言う。
農協は正当な値段で買ってくれない、と。
農協が正当な価格で買ってくれない → 農家は農業だけでは生計が立てられない
結果として農業をやる若者はいつまでたっても増えない。
今後、独自の販売ルートを見つける農家は増えていき、
農協は必然的に需要がなくなってくるのではないのだろうか。

しかし、独自の販売ルートを開拓できる人のみが農業をやればいいのか。
それはちょっと違う気がするなあ〜

農協はリノベーションの余地はないのか。
農協に代わる新しいコンサルティングが出現するのか。

うーん、難しいところだなあ
(偉そうに言ってごめんなさい)


あと、わさびの話を聞いて思ったけれど
リスクの高い農業という職業には、海外で行っているオープンデータを利用した
農家を対象とした収入保険社会商品(Total Weather Insurance)とか
すごいありがたい話だろうな。
需要あるだろうね


とにもかくにも今回は本当に勉強になりました!
とっても面白かった!
今回匹見わさびをご紹介してくださった皆様、
本当にありがとうございました♡

もっともっと島根のこと知りたーい!