2013年9月22日日曜日

studio-Lでインターンをして-わたしがstudio-Lへ行ったワケ-

今回は、わたしがstudio-Lへ行った理由について書こうと思います。

まず、大学3年生時代を振り返ると、
ファッションショーの手伝いをしたり
日本文化を伝えるためにアメリカでファッションショーをさせていただいたり
ラジオに出演させていただいたり、おもてなしごとを主催・運営したり
と色々なイベントを開催したり、参加させていただきました。

自分で主催・運営したおもてなしごと
 おもてなしごと第1回目のまとめはこちら→http://goo.gl/16FH9K

ファッションショーの様子

アメリカでのファッションショーの様子

ラジオ出演!BSS放送に出ました。

そのようなイベントを通して、次第に
“イベントって難しいけど、楽しいなあ。”
 と思うようになりました。
そして、当時は『イベントを企画運営することが仕事にできたらなあ』
と考えていました。
イベントを企画・運営している会社なんて山ほどあると思うのですが
わたしはその中でも行政の方がやっているイベントに興味がありました。

ぼんやりとした気持ちをわたしは友人へ伝えました。
すると、『そういう分野でいまとても注目を浴びてのは山崎亮さんだよ!
その人は海士町をプロデュースした人でもあるんだよ。』
と教えてもらいました。

そのとき初めて山崎亮さんの存在を知りました。
お恥ずかしいことに海士町という地名を知ったのもそのときが初めてでした。
(“海士観光物”という看板をどこかで見たことがあり
そのとき初めて『地名だったんだ!』と合点しました。)

パソコンで山崎亮さんについて色々調べてみるけど、
すごい昔の山崎亮さんのブログみたいなのが残っているだけで
その他に手がかりとなるページが見当たりませんでした。

そんなときにまた違う人に山崎亮さんの話をしたら
『今度奈良県で山崎亮さんの講演があるよ!』
と教えてもらいました。

そこでわたしは、なにを血迷ったのか
『奈良県に講演を聞きにいくか!』
と思ってしまったのです。
その当時、山崎亮さんの本を一冊も読んでいませんでした。
Amazonで注文しましたが、出発日に間に合いませんでした。笑

そして奈良県情報図書館での講演当日。
講演を聞いていると、山崎亮さんのトークがめっっっちゃ面白かった!
目からウロコだらけで、トーク中は笑いもおきていました。
(山崎亮さんの講演を3回聞いたことがあるのですが、
同じ内容で、オチが分かっていてもまた笑ってしまった。
それくらい面白い講演だったのです。

当日の様子

会場には多くの方が!
(しかし、若い方はあまり来ておられなかった...)

西上ありささんもお話ししておりました!

あまりの面白さと内容に感激して、
以前から大ファンです!かのごとく講演先で購入した新品の本に
サインしてもらいました。(今はこんな勇気ありません...w)
それがわたしの初めて聞いた山崎亮さんの講演でした。

当日の受付の様子(わたしはここで本を買いました)

山崎亮さんのサイン...w

それから山崎亮さんの本やstudio-Lの本を読みあさりました。

この本が一番面白かったです!

そして、日に日にstudio-Lへの思いは強くなりました。
いま、まちづくりと言えばこの会社だと思うし
一度でいいから働いてノウハウを学びたいなあ。と思うようになりました。
 また、studio-Lで働いたら山崎亮さんみたいに
面白い人になれるのでは!?とも思っていました。笑

しかし、講演中では『寝ない会社』とうたっていましたし
右も左も分からぬままstudio-Lへ
就職する勇気はありませんでした...。

そんなことを悩んでいるとき
12月ごろ『studio-L長期インターンシップ募集します!』
という投稿をFacebookで見て
『これは、、、行くしかない!』
と意を決して行ったのでした。

このようにトントン拍子にいったのは
たまたま運がついていたと思うのと
知らず知らずのうちにわたしが夢を人へ話していたため

色々なアドバイスや情報をいただき、実現できたのだとも思います。

こういうのをプランドハプンスタンス(計画された偶発性)と言うそうです。
ちなみに予期せぬ偶然の出来事をプランドハプンスタンスに
変えるためには以下の5つの力を磨いておくことが大切だそうです。
(自分がやっていたかどうかは自信がありませんが...)

好奇心(Curiosity):新しい学習機会を模索すること
持続(Persistence):失敗に屈せず努力をすること
楽観(Optimism):新しい機会が「必ず実現する」「可能となる」と捉えること
柔軟(Flexibility):信念、概念、態度、行動を変えること
リスク・テイキング(Risk-taking):結果が不確実でも行動を起こすこと

今振り返ると全くまちづくりやデザインの知識もないのに
飛び込むだなんてよくやったなあと自分でも思います...w
そしてイベントだけで地域が盛り上がるだなんて
浅はかな考えだったなあと思います。
(もちろんときにはイベントをすることも大事ですが。)

おしまい

2013年9月17日火曜日

studio-Lでインターンをして-studio-Lってどんな会社?-


三重県伊賀市島ヶ原駅

2013年3月3日〜8月6日まで
studio-Lでインターンシップをしてきました。
そのことをまとめていきます。

studio-Lとは
山崎亮がボスの個人事業主の集まりの会社で、
「もの」ではなく、「人のつながり」のデザインをしており、
地域の知事会やNPO、サークルなどあらゆるコミュニティを対象に、
住民とともに課題を見出し、住民が主役となって解決するための
手助けをする仕事をしています。

studio-Lのボス・山崎亮さん(greenzより)

伊賀事務所の様子


世界最先端のまちづくりに取り組んでいる、studio-L。
講演などでは「寝ない会社」と公言しています。

具体的にはどのようなことをしているかと言うと、
インターンはこんなことをしています。

朝は掃除から始まります。

冬は薪ストーブの掃除!
火をつけるのも、掃除をするのも難しい。。。

煙突掃除。にこにこインターン生☆

掃除が終わると仕事に取りかかります。
インターン生は特に、
日中は地域の方と交流する機会がとても多いです!

地域の行事に参加したり

地域対抗バレーボール大会!
白熱しました!

地域の方のお手伝いをしたり

薪割り体験!初めてで難しかった!

地域の方とばーべきゅーしたり...

みんなで食べるご飯はおいしい!

他にもタケノコ掘りや田植えや稲刈り等...
おかげさまで地域の方とはとても仲良しになりました!

また、デスクワークでは、よそ者の視点から見た島ヶ原の
瓦版「がはらばん」を毎月、1回インターン生で作り
島ヶ原に全戸配布しています。
地域の方からは「いつもがはらばん楽しんでみてるよ」と
声をかけていただけるようになりました。

がはらばん.表面

がはらばん.裏面

その他には事務所のスタッフの方に
WS研修やファシリテーター研修を開いてていただき、
ワークショップはなんぞやという基本中の基本から
教えていただきました。
ワークショップで本当に大切なことは
ファシリテーション力とファシリテーターの持っている
知識の量だということも学びました!

WSを開いて皆で案を出している様子

工房の利用方法の案を出しまくりました!

伊賀事務所は、ものづくり工房を通して
森林問題に興味のない人にも知ってもらえるような仕組みをつくる
穂積製材所プロジェクトにも取り組んでおり、
インターン生で工房イベントなども企画し、実行しています!


工房

工房イベント!たくさんのお客様が来場されました!

いらなくなったものと思いを交換する
百人百彩市というイベント。
みんなの思いがぎっしりつまった
島ヶ原マップが完成しました!

また、夜はまちづくりの事例収集をするなどして
毎日過ごしています!

それぞれ仕事に取り組むインターン生

また、スタッフの方はと言うと、
1ヶ月のほとんどを地域を飛び回っていて、
事務所に全員が揃うということはなかなかありません(笑)

そのため、会議はハングアウトやskypeを多用し、
行っています。

以上、インターン生の生活について、でした〜☆
次回は『なぜstudio-Lでインターンをしようと思ったか』
について書こうと思います〜!



出西窯

出西窯へ突撃!

突然ですが、わたしはやきものが好きです。
しかし、そこまでマニアなわけではありません。
そして、いつも美しいやきものを見ても
『ちょっと高いなー』って思ってました。

しかし、出西窯のおかげでわたしの中でのやきものの価値観が変わりました。

先日、出西窯を見に行ってきたのです。
出雲観光のついでで行っただけで、
恥ずかしいことに、それまで『出西窯』の存在すら知りませんでした。

入り口の様子(平日にも関わらず、車がたくさんでした!)
入り口の様子
店内の様子
温かみのある木の上にやきものが
並べられていました。
たくさんのやきものが展示されていました。

ここまでは普通(!?)のやきもの屋さんなのですが
なんと、ここはやきものを作っているところを
見学することができるのです!


工房入り口の様子。
たくさんのつぼと陶器が並べられています。
工房内の様子
工房内の様子
職人さん作業中。
もくもくと一つ一つ作り上げていました。

作業場には陶工一人に1台ずつのろくろがあり、
各人が決められた種類の陶器の一連の作業を受け持って制作しているらしいです。
一連の作業を全部自分で受け持つということで、完全に自己責任。
失敗しても人のせいにはできない仕組みになっています。
しかし、その分完成したやきものには愛着がわくってもんですよね。


座っている場所の下には陶器づくりで削った粘度の山が。
工房内で堂々と寝ていたネコ。笑
ネコ専用のろくろ席がありました。笑
職人さんたちの失敗の数々。 
陶器は窯でひとつひとつ焼き上げていきます。
窯の説明。
6種類の窯で約2日間焼き続けるそうです。
窯を次々と陶器に入れていました。
つめられた陶器たち。これから焼かれていきます。
工房内には完成したやきものがたくさんありました。
この方がしていたのは釈掛けという作業です。
(コーティングのようなもの...?)
やすやすとこなしていましたが、絶対素人がやると
難しいんです、これ。
この方は工房内を色々と説明してくれました。
感謝...
上の方が作っていたやきものがお店に展示されていました。

感想として、
百聞は一見にしかず!だと思いました。
『全部手作業』と話で聞くのと実際に目の当たりにするのとでは大きく違いました。
作っている行程を見ると驚きと感動の連続!
一個一個丁寧に手作業で、機械でやっている行程は一つもない。
これはやきものの値段が高くなる理由も分かります。
(と言っても、出西窯はリーズナブルな値段ですよ!)
職人さんは、『形を全く同じようにしてもどうしてもどこかずれてくる』
と言ってました。
世界のひとつだけのやきもの。とっても素敵です!


また、やきものを販売している店内にも様々な工夫が!

出西窯の風景を移したデジタルフォトフレーム
出西窯で作られたやきもので飲める無料の珈琲や紅茶コーナー(感激)
出西窯アプリ(どんなアプリかわかんないけれど...w)

その他にもD&DEPARTMENTとコラボした展覧会が多々開催中。

本も出ていました!驚
(思わず購入してしまいました!)

本によると、出西窯は戦後に素人5人の若者が
陶器づくりを始めたことがきっかけだそうです。
陶器づくりを始めた理由として
名物名産の少ない出西村の村おこしというのがあったそうです。

いまの時代でいうスタートアップですね。
しかし、今の時代には何も知らない素人がやきもので起業なんて
考える人はいないと思います。

出西窯の歴史は約65年。
その年数でいまや島根を代表するやきものになるとは...!
お客様を大切にする気持ちと新しいものを取り入れる試みが
ここまで大きくしたのだと思います。
また出西窯は、粘土から釉薬、薪に至るまで原料は全て島根県産で通すなど、
島根に対する熱い思いも感じられました。


今日は、いいものを見せてもらいました!

思わず、コップを買っちゃいました...!

真剣に悩んでいる様子。
同じデザインでも少しずつ柄が違うので悩みます...。
工房のありのままを見せてもらい、
職人さんの仕事っぷりを目の当たりにすることで
やきものに対する見方も変わりました!!
機械化することのできない伝統、ずっと引き継がれてほしいです

みなさんに伝えたいことは
まず、出西窯に足を運んでほしいです!
この工房を見れば、誰もがやきものの虜になると思います!


とっても満足した1日でした〜☆