2013年9月17日火曜日

出西窯

出西窯へ突撃!

突然ですが、わたしはやきものが好きです。
しかし、そこまでマニアなわけではありません。
そして、いつも美しいやきものを見ても
『ちょっと高いなー』って思ってました。

しかし、出西窯のおかげでわたしの中でのやきものの価値観が変わりました。

先日、出西窯を見に行ってきたのです。
出雲観光のついでで行っただけで、
恥ずかしいことに、それまで『出西窯』の存在すら知りませんでした。

入り口の様子(平日にも関わらず、車がたくさんでした!)
入り口の様子
店内の様子
温かみのある木の上にやきものが
並べられていました。
たくさんのやきものが展示されていました。

ここまでは普通(!?)のやきもの屋さんなのですが
なんと、ここはやきものを作っているところを
見学することができるのです!


工房入り口の様子。
たくさんのつぼと陶器が並べられています。
工房内の様子
工房内の様子
職人さん作業中。
もくもくと一つ一つ作り上げていました。

作業場には陶工一人に1台ずつのろくろがあり、
各人が決められた種類の陶器の一連の作業を受け持って制作しているらしいです。
一連の作業を全部自分で受け持つということで、完全に自己責任。
失敗しても人のせいにはできない仕組みになっています。
しかし、その分完成したやきものには愛着がわくってもんですよね。


座っている場所の下には陶器づくりで削った粘度の山が。
工房内で堂々と寝ていたネコ。笑
ネコ専用のろくろ席がありました。笑
職人さんたちの失敗の数々。 
陶器は窯でひとつひとつ焼き上げていきます。
窯の説明。
6種類の窯で約2日間焼き続けるそうです。
窯を次々と陶器に入れていました。
つめられた陶器たち。これから焼かれていきます。
工房内には完成したやきものがたくさんありました。
この方がしていたのは釈掛けという作業です。
(コーティングのようなもの...?)
やすやすとこなしていましたが、絶対素人がやると
難しいんです、これ。
この方は工房内を色々と説明してくれました。
感謝...
上の方が作っていたやきものがお店に展示されていました。

感想として、
百聞は一見にしかず!だと思いました。
『全部手作業』と話で聞くのと実際に目の当たりにするのとでは大きく違いました。
作っている行程を見ると驚きと感動の連続!
一個一個丁寧に手作業で、機械でやっている行程は一つもない。
これはやきものの値段が高くなる理由も分かります。
(と言っても、出西窯はリーズナブルな値段ですよ!)
職人さんは、『形を全く同じようにしてもどうしてもどこかずれてくる』
と言ってました。
世界のひとつだけのやきもの。とっても素敵です!


また、やきものを販売している店内にも様々な工夫が!

出西窯の風景を移したデジタルフォトフレーム
出西窯で作られたやきもので飲める無料の珈琲や紅茶コーナー(感激)
出西窯アプリ(どんなアプリかわかんないけれど...w)

その他にもD&DEPARTMENTとコラボした展覧会が多々開催中。

本も出ていました!驚
(思わず購入してしまいました!)

本によると、出西窯は戦後に素人5人の若者が
陶器づくりを始めたことがきっかけだそうです。
陶器づくりを始めた理由として
名物名産の少ない出西村の村おこしというのがあったそうです。

いまの時代でいうスタートアップですね。
しかし、今の時代には何も知らない素人がやきもので起業なんて
考える人はいないと思います。

出西窯の歴史は約65年。
その年数でいまや島根を代表するやきものになるとは...!
お客様を大切にする気持ちと新しいものを取り入れる試みが
ここまで大きくしたのだと思います。
また出西窯は、粘土から釉薬、薪に至るまで原料は全て島根県産で通すなど、
島根に対する熱い思いも感じられました。


今日は、いいものを見せてもらいました!

思わず、コップを買っちゃいました...!

真剣に悩んでいる様子。
同じデザインでも少しずつ柄が違うので悩みます...。
工房のありのままを見せてもらい、
職人さんの仕事っぷりを目の当たりにすることで
やきものに対する見方も変わりました!!
機械化することのできない伝統、ずっと引き継がれてほしいです

みなさんに伝えたいことは
まず、出西窯に足を運んでほしいです!
この工房を見れば、誰もがやきものの虜になると思います!


とっても満足した1日でした〜☆

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